同一労働同一賃金の徹底に労働基準監督署が活用されます

(1)同一労働同一賃金の徹底に労働基準監督署が活用されます。

厚労省は、同一企業内における正規と非正規との不合理な格差を禁じる同一労働同一賃金の施行について、労働局が新たに労働基準監督署と連携し、同一労働同一賃金の遵守の徹底と、キャリアアップ助成金等を活用し、非正規労働者の待遇改善を支援する方針を示しました。

 

労働基準監督署は、チェックシートにより対象企業を選定し、事実関係を確認し、労働局によるパート有期雇用労働法に基づく報告徴収・助言・指導につなげる流れとなるそうです。

同一労働同一賃金が全面施行されてから、不合理な格差禁止に対応するための待遇の「見直しを行った」企業は約3割に過ぎず、企業規模が小さくなるほど対応の遅れが目立っているとの厚労省の調査結果です。 

 

企業におかれましては、非正規雇用者の待遇改善に向けて、より一層の取組みが求められる状況となっております。

(2)令和5年度の年金額の改定率が公表されました。

厚生労働省では、働き方・暮らし方の変化に応じて将来受け取る年金額を簡易に試算することを目的とした、公的年金シミュレーターの試験運用を行っています。

 

ID・パスワードは不要となっていて、すぐに試算を開始できるようなっています。実際の年金額とは必ずしも一致しないようですが、将来の生活設計の参考として、活用してみるのもよかろうと思います。

※より正確な年金見込み額の確認には、、日本年金機構の「ねんきんネット」があります。